同じ獣医師が書いているのに、忙しい週の紹介状は薄く、余裕のある週の紹介状は厚い。書き手の怠慢ではなく、文書作成が「毎回ゼロから」の作業になっていることの必然です。
ゼロから書くから、質が忙しさに連動する
白紙から文書を書くとき、私たちは①何を書くか思い出す ②構成を考える ③文章にする、を毎回やっています。このうち②は、実は毎回ほぼ同じ結論になります。紹介状ならシグナルメント・経過・検査所見・治療歴・紹介目的。検査結果報告書なら検査項目・結果・所見・次にやること。毎回同じ結論になる思考を毎回やり直すのは、純粋な無駄です。
だから文書仕事の効率化の第一歩は、AI以前に「型を決めること」です。文書ごとに入れる項目を固定してしまえば、②が消えて、質の下限が忙しさと切り離されます。忙しい週でも、型が「治療歴の用量を書け」と要求してくるからです。
型に流し込む作業は、機械に向いています
型が決まると、次に見えてくるのは「①思い出す と ③文章にする も、かなり機械的な作業だ」ということです。検査データと手元のメモがあれば、型に沿って文章に整える工程は、いまのAIが得意とする仕事そのものです。実際、この2年で文書ドラフトの生成は実用レベルになりました。
運用のイメージはこうです。検査画像とメモをアップロードする。型(文書の種類・スタイル・長さ・文体)を指定する。出てきたドラフトを読み、事実の誤りを直し、自分の言葉を足して確定する。ゼロから書けば15分の文書が、確認と修正なら数分。しかも型が保証されているので、抜けが起きにくい。
「自分の言葉を足す」工程を捨てないでください
一点だけ強調したいのは、最後の工程の価値です。紹介状の「お忙しいところ恐縮ですが、この飼い主さんは費用面のご不安が強い方です」という一文。報告書の「前回より数値が良くなっています。ご自宅での投薬、頑張っていただいた成果です」という一言。型にもAIにも書けない、その症例を診てきた獣医師にしか書けない一文が、文書の温度を決めます。効率化で浮いた時間は、この一文のためにあると思っています。
VRA:3種類の文書を、型に沿って自動ドラフト
当社の Vet Record AI(VRA) は、検査画像やメモから検査結果報告書・紹介状・診療記録の3種類の文書ドラフトを作成します。文章スタイル(簡潔型/しっかり型/やさしい説明型)・長さ・文体(ですます調/である調)・署名欄まで指定でき、病院の「型」に合わせた出力になります。無料プラン(月5症例まで)でお試しください。
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